1997年12月に開催されたCOP3・地球温暖化防止京都会議に先立つ1997年6月に、北山からの延伸に伴い開業した烏丸線の島式1面2線の地下終着駅で、第3回近畿の駅百選認定駅。
京都市北東部の文教地区である岩倉地区南部に位置し、広大に広がる京の山々と宝ヶ池公園に囲まれ、およそ地下鉄の駅があるとは思えない自然豊かな周辺環境を有している。
同じ岩倉地区中部にある叡電岩倉駅は、ここから北へ1キロほどのところにある。
外観
国際会館駅の北側を東西に走る宝ヶ池通りを東方向に望む。比叡山の山々が美しく聳える。
その宝ヶ池通りの北側沿いにある国際会館駅の2番出入り口。
3番出入り口は宝ヶ池通り南側沿いにある。
上の写真から通り沿いを少し西に向かうと駅名の由来となった国立京都国際会館の入り口が見える。
1966年に日本最初の国立の会議施設として開設。1997年12月には地球温暖化防止京都会議(COP3)が開かれ、それに先立つ6月に国際会館駅は開業した。
理想はどこまでも高く、その高いロマンを一歩一歩実現していくのが政治。by上岡龍太郎
駅南側にある遊歩道。奥に見える建物が国際会館のイベントホール。
さらに南に進むと京都人の憩いの場である広大な「宝ヶ池公園」に出る。国際会館と比叡山を借景とした開放感と自然溢れる公園だ。
宝ヶ池は江戸時代に農業用のため池として作られた人工池。ここに地下鉄の駅があるとは思えない光景だ。
バスターミナル
駅前に広がる国際会館駅前バスターミナル。
京都市バスと京都バスが全部で5つの乗り場を有し、岩倉の住宅街やここからさらに北に向かった大原方面へ向かう路線の起点となっている。
改札口・コンコース
改札口はバスターミナルの直下に一か所。
国際会館とは地下通路で直結している。この点が近畿の駅百選の評価ポイントとなったようだ。
駅南側に延びる5番出口への地下通路。宝ヶ池公園へ向かう際の出入口だ。
改札口を改札内より撮影。1日の利用客は約25000人。北に1キロ離れた叡電の岩倉駅の約15倍。
改札内コンコース。平日昼間は人通りが少ない。
時刻表
烏丸線:四条・京都・近鉄京都線方面
烏丸線はほぼ全列車が線内通しの運転で、昼間は1時間に8本、夕ラッシュ時は12本体制。
昼間は8本中3本が烏丸線の終点竹田から近鉄京都線に、奈良行きの急行が1本、新田辺行きの各駅停車が2本乗り入れている。
急行は昼間の運転だけで、ラッシュ時の近鉄線直通電車は、新田辺行きのみとなっている。
乗り場
駅票。駅北側にある同志社小・中・高が副駅名となっている。これは同志社側が広告宣伝費を払って掲載している「広告」だ。
京都地下鉄の増収策として23の駅で導入されているらしい。但し車内放送での案内はない。
ホームは島式1面2線のシンプルな構造。
ホーム端に車止めは無く、この先も路線が続く中間駅のような格好だ。
1番のりばに停車中の市交10系の竹田行き。市交車両は10系のみだが、製造時期によって外観内装が微妙に異なっている。
次の1番のりばは1時間に1本の近鉄京都線直通の急行奈良行き。地下鉄車両が急行として走る姿が見られるのは関西では京都だけ。
終点に到着すると、運転士の人が柵を超えて駅のさらに端にある建物に立ち寄って帰ってくる。
2番のりばにこれも市交10系の各駅停車新田辺行きがやってきた。近鉄京都線乗り入れ電車の場合は種別(急行・普通)の案内がある。
そして、烏丸線内完結の場合は種別の案内は無く、ただの「竹田行き」。近鉄3200系が線内折り返し電車で使用されている。
近鉄は京都と大阪の両方で地下鉄に乗り入れている唯一の鉄道事業者だ。
北山寄りホーム。改札口から一番離れたところなので、照明も心なしか薄暗い。
えきログちゃんねる
[京都地下鉄烏丸線国際会館駅接近メロディ終着駅ver]急行奈良行き@1番のりば
1時間に1本の急行奈良行きの入線放送です。案内放送と接近メロディの間に少し間があります。
[京都地下鉄烏丸線国際会館駅接近メロディ終着駅ver]竹田行き@2番のりば201508
終着駅の折り返し電車の案内なので、途中駅とちょっと言い回しが違います。竹田行きの場合は種別の案内はありません。
始発駅だけで聞ける発車放送と発車ベルです。