大阪駅高速バスターミナル構内と御堂筋JR高架下に分散する阪急バスと、梅田の中心から外れた地下鉄東梅田駅前に位置する近鉄バスのバス停。
同一構内にあるのにバス停名が異なるのが大阪駅JR高速バスターミナルならば、同一バス停名称なのに全然違う場所にあるのがこの「梅田」停ということになる。
運行会社が阪急バスと近鉄バスとで異なるからではあるが、関西らしい自己主張の強さが顕著に表れている例でもある。
外観
再開発プロジェクトによって大変貌を遂げた大阪駅北口直結の大阪駅JR高速バスターミナルを西側から望む。この中に阪急バス梅田停の1番のりばが隠れて存在している。
今度は大阪駅南東側の御堂筋口。市バスの大阪駅前停が程近い阪急百貨店前の横断歩道。このJR高架下に阪急バスの2番のりばが隠されている。
大阪駅御堂筋口から南に数分離れた地下鉄東梅田駅のある御堂筋東側。近鉄バスの梅田停は、梅田の中心からやや外れた場所にある。
乗り場
阪急バス[大阪駅JR高速バスターミナル内・御堂筋JR高架下]
大阪駅JR高速バスターミナル7番のりば付近にある構内踏切。この踏切を渡ると、、、
阪急バス梅田停1番のりばが存在する。電車の梅田駅の壮大さからは想像できないひっそりぶりだ。
ここから発車する路線は加島線の1系統だけ。しかも大阪市バスとほぼ完全並走状態。ともに日中は15分間隔で、両社合わせると1時間に8本の高頻度運行路線だ。
大阪駅構内にありながら、それでも「梅田」停の名称を堅持する様は、阪急のプライド所以なのだろうか。
東京だったらおそらく同じ名前にしていたであろうが、このあたりが関西らしい自己主張の強さが現れているのかもしれない。
その乗り場を踏切越しに撮影。
こちらは、大阪駅御堂筋口至近のJR高架下(阪急百貨店前)にある2番のりば。阪北線の園田・箕面方面行きが30分に1本程度発車している。
この通りの反対側は、大阪市バス・大阪駅前停の歩道4~6番のりばが存在する。何ともややこしい。
近鉄バス[地下鉄東梅田駅前]
そして、さらにややこしいのが、大阪駅前から御堂筋を南に下った地下鉄東梅田駅前にある。
何と、こんな場所に近鉄バスの「梅田」停がある。大阪市内中心部はバスの重要度が低いとはいえ、このややこしやぶりはなかなかすごい。
近鉄バスも走らせている路線は阪奈生駒線の1系統のみ。大阪市内では市バス36系統と競合の影響もあり、2015年3月に、20分間隔から30分間隔に減便された。
路線名の通りかつては奈良・生駒方面へも足を延ばしていたが、需要減により東大阪市のJR徳庵駅近くの稲田車庫前までに短縮されている。
その30分に1本のバスがやってきた。ノンステップの中型バスだ。
乗客を誰も乗せず、ドアを開いた瞬間閉じて発車した。停車時間わずか1秒余り。目下の需要動向を反映した走りっぷりだ。
格安夜行便に積極的な近鉄バスは、ここから夜行高速バスを多数走らせている。東京方面だけでなく、全国各地を路線を走らせており、大阪駅JR高速バスよりも広範囲に路線を張り巡らせているのが特徴。
三重方面からやってきた梅田・新大阪行きのバスが到着。
近鉄バス梅田停を御堂筋西側より撮影。SMBC日興証券の入居するビルの左下にレトロな髭文字で書かれた地下鉄東梅田駅の入り口が見える。