南海なんば駅前(高島屋)と阪神高速高架下に二分された大阪市バスのバスターミナル。
市バスの基幹ターミナルであり、管内第四位(平日)の乗車人数(1日約4000人)を誇る。
表通り(高島屋前)にある5・6番乗り場の華やかさと裏腹に、阪神高速高架下にある1~4番のりばは、同じなんばとは思えない秘境感を漂わせており、両者のギャップが組み合わさって、何とも言えない魅力を醸し出している。
目次
場所
なんばバスターミナルは、南海なんば駅のある御堂筋の南端難波西口交差点を起点に、御堂筋沿いの高島屋前(南海なんば駅)に5・6番のりば、阪神高速1号環状線高架下に1~4番のりばがある。
外観
南海なんば駅・高島屋大阪店前にある駅前広場。ここに5・6番のりばがある。駅前の華やかな場所にある綺麗なバス停だ。
そこの後ろを振り返ると難波西口交差点。上を走る高架が阪神高速1号環状線。そして、丸で囲んだバスが入って行った裏通りを入ると、、、
伊丹空港行きリムジンバス乗り場がある。ここまでは人も多く活気があって華やかだ。しかし、、、
そこをさらに奥に進むと、ここが同じ「なんば」なのかと思わせる光景に出くわす。
実はここが市バスなんば停1~4番のりばがあるターミナルなのだ。
何とも言えない秘境感と哀愁が漂っている。華やかな表通りにある5・6番のりばとのギャップが激しい。
この1~4番のりばのある建物の裏手が「なんば楽座」と呼ばれる通り。
この通りの奥には新歌舞伎座があったが平成21年に閉館となった。何とも言えない哀愁が漂っているのはそのせいなのか。
乗り場
【高島屋前:5・6番のりば】大阪駅前・八幡屋3丁目・天保山方面
まずは華やかな表通りの5・6番のりばから。
5番のりばからは四ツ橋筋経由の大阪駅前行き8号系統、弁天町から朝潮橋駅付近の臨界方面に向かう84系統、玉造から今里筋を南に下って杭全(くまた)に向かう85系統が発車している。
いずれも1時間に1本程度の運転。地下鉄路線が縦横無尽に張り巡らされている大阪では、基本電車で事足りるのだろう。
大阪駅前から御堂筋を南下してきた8号系統。
客を降ろした後に方向幕を変える。大阪駅への戻りは四ツ橋筋経由。御堂筋は南方向、四ツ橋筋は北方向の一方通行だからだ。
6番のりばからは、なんばからまっすぐ西に天保山(大阪港)まで向かう60系統が発車。
こちらは、平日は1時間当たり3~4本程度だが、土日は行楽客の利用があるためか、ほぼ10分間隔に頻発される。
その60系統が天保山から戻ってきた。
方向幕を「天保山」に変えて出発。
その後ろ姿。前を走る高架の阪神高速の下に秘境感満載の別の乗り場があることは、ここからは全くわからない。
この乗り場からは南海の深夜急行バスも発車している。
【阪神高速高架下:1~4番のりば】地下鉄住之江公園・出戸バスターミナル・鶴町四丁目方面
そして、主役の1~4番のりば。1番のりばの奥に地下鉄なんば駅への入り口がある。
そこからバスターミナル方向を望む。表通りから一本入っただけでこの光景。壁のアートが哀愁感を漂わせている。
1番のりばと2番のりば。それなりにバスが発着しているはずなのに、秘境感満載な雰囲気を感じるのはなぜなのだろう。
1番のりばからは地下鉄住之江公園行きのバスが発車。1時間に2本程度の運転だ。
3番のりば。ここから大正橋、そして意外に管内5位の利用客のある大正区役所前を経由して鶴町四丁目に向かう71系統が出る。
大阪市で数少ない鉄道空白地帯を走るため、かなりの本数のバスが出ている(1時間当たり8~10本)。
4番のりば。大正区役所からさらに湾岸沿いの新千歳を経由して鶴町四丁目に向かう87系統と、なにわ筋を北上して大阪駅前に向かう75系統が発車する。
最も奥(北側)にある降り場専用ターミナル。ここから夜一人でバスに乗るのは結構勇気がいるかもしれない。
えきログちゃんねる
南海なんば駅前の5番のりばから発車する8号系統四ツ橋筋経由大阪駅前行きの車内放送。