神戸の政治・経済の中心地「三宮」に最初に出来た駅で(1905年(明治38年)開業)、阪神の神戸側のターミナルである島式2面3線の地下駅。
開業当初は4面3線の頭端地上駅だったが、神戸市の要請を受けて1933年に地下化。2007年から2013年にかけて大規模改修工事を実施し、中線だけが頭端式となる珍しいホーム構造となり、2014年に、今や同じグループとなった阪急と揃って「神戸三宮駅」に改称。
東行きは大阪梅田方面だけでなく、阪神なんば線を経由して難波・近鉄奈良方面の電車が、西行きは山陽線に乗り入れて明石・姫路方面と広範囲に向かう電車が発着。
阪神・近鉄・山陽の三社三様の様々な電車が楽しめ、1日約10万人が利用する梅田駅に次ぐ阪神電車第二位のターミナル駅となっている。
目次
外観
三宮交差点の南東角にあるそごう神戸店の地下に阪神神戸三宮駅がある。
ガラス張りとなっている部分が震災で被災。この被災が直営店が3店舗しかなかったそごう破たんの遠因となったと言われている。
その三宮交差点を北東角から。そごう神戸店の向かい側南西角には、丸井関西進出の足掛かりとなった神戸マルイの姿が。
一方が破たんの遠因となり、もう一方が発展への足掛かりに。何とも皮肉な並びだ。
そのそごう神戸店の1階にある阪神神戸三宮駅への連絡階段。
その階段を下りると、最もにぎわう西口改札に出る。
この場所から目を右に転じると、東口改札につながる「さんちか味ののれん街」。ここは駅の南側だ。
駅の西側には、フラワーロードの下を南北につなげる「さんちかカジュアルコート」が通っている。終始人通りが絶えない。
今度は西口から北に向かったところ。JR三ノ宮駅・ポートライナー三宮駅につながる開放的な大階段。
そこを後ろに振り替えると、阪神神戸三宮駅の入り口を示す標識が。
西口改札正面付近。綺麗に改装されている。
改札口・コンコース
西口改札のきっぷ売り場付近。
駅長室の前には、カラー液晶の発車案内掲示板が設置されている。
西口改札を改札内より。レトロなドーム屋根を残す荘厳な雰囲気の阪急神戸三宮駅に比べて、明るく都会的な雰囲気の阪神神戸三宮駅。
同じグループ会社でもこの対照的な駅舎が面白い。
西口改札内のコンコース。屋根の波模様の装飾が、まるで海の中にいるかのような雰囲気を醸し出している。
こちらは改装工事によって新たに作られた東改札口のコンコース。ミント神戸からさんちかに連絡する地下通路の開設に合わせて設置された改札口だ。
時刻表
阪神本線:甲子園・尼崎・梅田・難波・奈良方面
梅田方面の平日日中は、1時間当たり
梅田行き特急(含む直通特急):6本
当駅始発の奈良行き快速急行:3本
梅田行き各駅停車:3本の計15本の体制。快速急行は尼崎から阪神なんば線に入るが、尼崎で梅田行き急行と連絡するため、乗り換えることで梅田まで先着できるダイヤとなっている。
西宮からは始発の急行が3本加わるため、18本体制で阪急の1.5倍増となり、「待たずに乗れる阪神電車」を実現している。
但し、本数が多い分車両編成は短く、優等で6両、各駅停車で4両のコンパクトな運営となっている。
阪神本線:高速神戸・新開地・明石・姫路方面
西行きは、当駅止まりの快速急行3本分が減り、平日日中は1時間当たり、
姫路行き直通特急:4本(うち2本は須磨まで各駅停車)
須磨浦公園行き各駅停車(種別は特急で運転):2本
高速神戸行き各駅停車:6本の計12本体制。
直通特急の半分が須磨まで各駅停車となるのは、阪神が10分ヘッドのダイヤであるのに対し、山陽が15分ヘッドのダイヤとなることから、山陽線内で15分間隔となるよう調整が必要となるため。
このため、梅田から姫路まで優等で走り抜けるのは事実上1時間に2本だけとなり、JRの新快速と勝負するつもりはさらさらないことが伺える。
乗り場
【1番線】甲子園・尼崎・梅田方面
阪神仕様の駅票。青色なのは、海側を通る路線だからだろうか。
2番線の頭端ホームの先端から姫路方面を望む。西口改札につながる階段。
その場所をホーム方向に見るとこんな感じ。1・3番線に挟まれた頭端の2番線ホームの構造。改装されて綺麗になった。
1番線に到着の新型ジェットカー5500系の各駅停車梅田行き。4両編成だ。
2番線の降車ホームから1番線方向を望む。5500系の横顔。水色の美しい車体だ。
今度は姫路からの8000系直通特急大阪梅田行き。種別の網掛けが黄色となっているのは、須磨から神戸三宮まで各駅停車であることを示している。
姫路・梅田間全線で優等運転を行うのが、網掛けの無い赤字の直通特急。これは山陽5000系。
阪急線も走る神戸高速線内を経由してくるので、阪急との誤乗防止の観点から行先幕が「阪神梅田」となっている。
今度は須磨浦公園始発の「直通」の付かない特急梅田行き8000系。30分に1本の運行。優等は6両編成だ。
【2番線】(当駅始発)難波・奈良(近鉄線)方面
2番線の頭端ホームからは主に当駅始発で尼崎から阪神なんば線に入り、近鉄奈良線に直通する奈良行き快速急行が発車する。
頭端ホームの車止め方向を望む。中線が頭端式になっているホームはなかなか珍しい。
その2番線に近鉄車5800系の奈良行き快速急行が到着。デボ1形復刻塗装車に遭遇。
近鉄車は21m4扉編成。阪神車18m3扉より大味の構成だ。そのため、快速急行は車両が入りきらない御影駅には停車しない。
近鉄線・山陽線との直通運転を開始したことで、阪神本線を走る電車の距離が著しく長くなったこともあり、阪神線では、阪急神戸線にはないクロスシート車が増えている。
2番線ホーム東寄りから車止め方向を望む。人の流れが西口に集中するため、ホーム東側は閑散としている。
上の場所から梅田方面を望む。近鉄車21m6両編成の電車が入る2番線は、ホーム長が広くとられている。
今度の2番線の奈良行き快速急行は阪神車9000系だ。こちらは残念ながらロングシート車だ。
【3番線】高速神戸・新開地・明石・姫路方面
3番線からは、神戸高速線を経由して山陽線に乗り入れる電車が発車する。
元祖青胴ジェットカー5000系の各駅停車高速神戸行きが入線。短い4両編成だ。
かつての本線各停は元町止まりが基本だったが、今は阪急神戸高速線との接続駅である高速神戸までの運転が基本となった。
今度は8000系須磨浦公園行き特急が到着。種別は特急だが、ここから終点の須磨浦公園まで各駅に停車する。赤胴車の6両編成。
今度は5500系の各駅停車高速神戸行き。
そして、山陽車5000系の直通特急姫路行き。黄色網掛けなので、ここから須磨までは各駅に停車する。
阪神・近鉄・山陽の三社三様の車両が見られるのが、この駅の楽しいところだ。
その山陽5000系の横顔。クロスシート車とロングシート車が混在している。
駅西側は天井が高く、開放的な雰囲気になっている。
えきログちゃんねる
阪神神戸三宮駅に入線する近鉄車5800系デボ1形復刻塗装奈良行き快速急行@2番線頭端ホーム
阪神神戸三宮駅を発車する近鉄車w/発車メロディ5800系デボ1形復刻塗装奈良行き快速急行@2番線頭端ホーム
阪神神戸三宮駅接近メロディ・特急系ver大阪梅田行き直通特急@1番線
[阪神神戸三宮駅1番線発車メロディ]メロディと案内音声が交互の珍しいパターン