皇居の通りである「大宮通」と四条通が交差する四条大宮交差点南西角にある嵐電(京福)嵐山本線の頭端式3面2線の地上駅。
阪急京都線大宮駅より20年早い1910年(明治43年)開業の100年以上の歴史を有する駅で、開業当初は「京都駅」を名乗っていたという驚きのトリビアがある。
駅周辺の都会の喧騒とは別空間のレトロ感満載の構内は、「癒しの嵐電」のキャッチフレーズに違わぬ癒しの空間が提供されている。
外観
四条大宮交差点南西角にある嵐電四条大宮駅。1910年(明治43年)開業で実に1世紀以上の歴史を有し、「嵐電」を運営する京福電鉄の本社もここにある。
「大宮」とは皇居を指し、南北に走る大宮通は「皇居の通り」という意味で、平安時代より交通の要路として栄えていたとのこと。
交差点北東角には阪急大宮駅が対峙。嵐電に遅れること21年後の1931年(昭和6年)に近畿最初の地下鉄線として開業。
1963年(昭和38年)の河原町延伸まで阪急京都線の京都方のターミナル駅の役割を果たしていた。
嵐電四条大宮駅に接近。開業当初は「京都駅」と名乗っていたという驚きのトリビアがある。
改札口上部にある「癒しの嵐電」の看板。駅構内はそのキャッチフレーズに違わぬ癒しの空間が広がる。
改札口・コンコース
ビル1階にある改札口。レトロ感のある頭端ホームが旅情気分を掻き立てる。
嵐電は全線均一料金。市バスの均一区間料金(230円)よりも安く設定されている。
時刻表
嵐山本線:帷子ノ辻・嵐山方面
全線嵐山行きで日中は10分間隔での運転。帷子ノ辻で北野線との接続待ちを行うのが基本となっている。
乗り場
駅票。京福嵐山線は嵐山電車軌道が開業させ、古くから「嵐電」の愛称で親しまれていたが、2007年3月より「嵐電ブラッシュアッププロジェクト」に一環として公式愛称となり、「京福」の文字は一切出てこなくなった。
ホームは頭端式3面2線の構造。レトロ感のある昭和の雰囲気が満載。
1番線にやってきたモボ611形の嵐山行き。普段は短い1両編成での運転。ラッシュ時や観光シーズン時は2両編成となる。
四条大宮駅の利用客数は1日約6000人。嵐電内では最大の利用客数を誇る。
LED全盛となった今でも使い続けている電光の発車案内掲示板。最先端テクノロジーには出せない味わいが漂っている。
薄暗い照明もレトロ感を引き立てるのに役立っている。「癒しの嵐電」のキャッチフレーズよろしく、ここに居るだけで癒される空間だ。
ホームから改札口(四条通)方向を望む。都会の喧騒とは別空間の雰囲気がたまらなく心地良い。
ホーム全景。この駅舎だけでも十分文化遺産的な価値がありそうだ。
駅を出ると線路は西にカーブする。四条通と並走して西院(さい)へ向かう。四条大宮ー西院間は阪急京都線とかぶっているが、嵐電の方が20年余り先輩だ。
えきログちゃんねる
[たった7秒の入線放送:嵐電四条大宮駅]京福嵐山本線嵐山行き201508
[嵐電車内放送]京福嵐山本線(四条大宮→嵐山)201508
合成音声魔改造前の京都市バスの車内放送を担当していた女性の声が京都の雰囲気を醸し出しています。