大阪市の中心部・高級ブランドの集積地心斎橋近辺に位置する御堂筋線・長堀鶴見緑地線の地下駅(ともに1面2線)で、第一回近畿の駅百選認定駅。
長堀鶴見緑地線ホームを経由して、四つ橋線四ツ橋駅と構内でつながっており、実質的に同一駅として運営されている。
新旧装飾に溢れたプラットホームは、ファッションブランドの街を象徴するかのような芸術性満載の造りとなっており、無機質になりがちな地下鉄の駅に見事に息吹を吹き込んでいる。
目次
外観
御堂筋と長堀通が交差する新橋交差点。ここに地下鉄心斎橋駅がある。心斎橋筋は御堂筋から一つ東にあり、駅は正確には心斎橋には無い。
「DAIMARU」の文字が見える建物は大丸心斎橋店北館。元は大丸と長年にわたって切磋琢磨を繰り広げて破たんしたそごう大阪店だったが、2009年に大丸が買収し、建物を活用する形で開店した。
その新橋交差点から、御堂筋を北方向に見る。カルティエのビルがあることからもわかるように、心斎橋は高級ブランドが集積する街だ。
改札口・コンコース
大丸心斎橋店に直結する南北改札。御堂筋線の改札だけあって人通りが多い。
長堀鶴見緑地線と御堂筋線の乗り換えが近い北改札。
1996年の長堀鶴見緑地線延伸時に改装され、右手奥には、ここから東方向の長堀通地下に、単体面積日本一の地下街「クリスタ長堀」が拡がっている。
時刻表
御堂筋線
天王寺・なかもず方面
大阪地下鉄1の大動脈である御堂筋線は、10両の大編成で、日中4分間隔の高密度運転。
うち半分が天王寺止まりで、残りの半分が終点のなかもずまで向かう。
梅田・新大阪・千里中央方面
北行きも同様。日中4分間隔の運行で、半分が途中の新大阪まで、残りは終点の千里中央まで向かう。
長堀鶴見緑地線
大正・京橋・門真南方面
長堀鶴見緑地線は、御堂筋線と打って変わって、小型リニア車による短い4両編成での運転。
全線通しでの運転が基本で、日中は8~9分間隔。大阪における東西移動の需要は、南北移動のそれよりもかなり小さいことがわかる。
乗り場
御堂筋線のりば
御堂筋線仕様の駅票。大阪の大動脈を象徴する「燃える赤色」だ。
これが第一回近畿の駅百選認定の決まり手となった御堂筋線のホーム。
高い天井と柱のないアーチ型のドーム屋根に10基のシャンデリア。こんな芸術性のある地下鉄の駅が東京で見られるだろうか。
心斎橋駅は、1933年(昭和8年)に御堂筋線開通当時の終着駅として開業した。当時の意匠センスに頭が下がる。
ホームに降り立つ。ややもすれば無機質になりがちな地下鉄の駅に、見事に息吹を吹き込んでいる。
1番線に10系の天王寺行きがやってきた。
ホームなんば寄りは、ドーム屋根は無く天井が低くなっている。
2010年(平成22年)にホームドアが設置された。
1番線から発車する21系のなかもず行き。
長堀鶴見緑地線のりば
長堀鶴見緑地線仕様の駅票。ラインカラーの黄緑は花博会場となった鶴見緑地をイメージしているとのこと。
こちらもホームは1面2線。こちらもデザイン性のある芸術感満載のホーム。「夕日と心斎橋」がテーマとなっているらしい。
長堀鶴見緑地線は、1990年(平成2年)の花博開催に合わせて建設され、開業当時は京橋ー鶴見緑地間を運行する「鶴見緑地線」という名称だった。
その後、1996年(平成8年)に当駅まで延伸され、線名も「長堀鶴見緑地線」に改称。翌年の1997年に大正ー門真南間が全通する。
この写真の後ろ側は、四つ橋線の四ツ橋駅につながっている。
1番線に到着の70系門真南行き。日本の営業用の鉄道車両では初の鉄輪式リニアモーター車。1991年に鉄道友の会ローレル賞を受賞している。
2番線に同じく70系の大正行きがやってきた。
その横顔。第三軌条方式の他路線の車両と比べて小さいため、3つ扉となっている。
ホーム端から門真南方向を望む。かつて終着駅であった面影を残す引上げ線が見える。
長堀鶴見緑地線は、平成に入って開業した新設路線で、他路線の下をくぐる必要があるため、駅は結構深い位置にある。
えきログちゃんねる
[大阪地下鉄心斎橋駅接近メロディ]御堂筋線なかもず行き@1番線201508
[大阪地下鉄心斎橋駅接近メロディ]御堂筋線新大阪行き@2番線201508
[大阪地下鉄心斎橋駅接近メロディ♪♪つるみりょくち♪♪]長堀鶴見緑地線門真南行き@1番線201508
冒頭に流れるサイン音は大阪弁アクセントの「つるみりょくち」をメロディ化したものだそうです。
[大阪地下鉄心斎橋駅接近メロディ♪♪きょうばし♪♪]長堀鶴見緑地線大正行き@2番線201508
冒頭に流れるサイン音は大阪弁アクセントの「きょうばし」をメロディ化したものだそうです。