大阪市の中心部を流れる大川(旧:淀川)に架かる浪華の三大橋の東端・天満橋南詰にある谷町線の1面2線の地下駅で、京阪本線・中之島線との乗換駅。
かつて地上の終着ターミナルであった京阪天満橋駅の移転・地下化から4年後の、1967年(昭和42年)に同駅の下に開業。
平成初期には1日12万人近くを記録した利用客数は、近年減少傾向にあるが、それでも天王寺駅・東梅田駅に次ぐ、谷町線内第3位の利用客数を誇る重要駅となっている。
外観・駅周辺
大川(旧:淀川)を渡る天満橋筋に架かる天満橋。天神橋・難波橋(なにわ橋)に並ぶ、浪華(浪花)の三大橋と言われている。
橋の向こうには、京阪・地下鉄天満橋駅の入居する京阪シティモールの立派な建物が見える。
その天満橋から大川を西方向、淀屋橋・中之島方面を望む。もう一つの三大橋である天神橋が見える。
大川の北岸から対岸にある京阪シティモールを望む。松坂屋大阪店が入居していたが、業績不振により2004年(平成16年)に閉店。
その後、中之島線の起点となることが決定していた当駅の活性化を目論んでいた京阪が、京阪第三のモールとして2005年(平成17年)に開業させた。
今度は、天満橋の西にあるもう一つの三大橋である天神橋の北詰から、天満橋駅方向を望む。
大川を走る水上バス・アクアライナーの姿が、水の都・大阪のふさわしい風情を演出している。
京阪・地下鉄天満橋駅の入居する京阪シティモールは、天満橋南詰にある。
上の写真から少し奥の西方向に進んだところにある八軒家浜(はちけんやはま)。
かつて淀川舟運の要所として栄え、船宿などが8軒並んだことから付けられた名称だが、中之島線開業と同じ2008年(平成20年)に、大阪市によって開設され、現在は水上バスや遊覧観光船の発着場となっている。
天満橋を東端に、天神橋・難波橋(なにわ橋)と西に並ぶ3橋が、浪華三大橋と称されている。
駅南東側にある天満橋交差点から、天満橋駅方向を望む。老朽化が進んでいた外観だが、白を基調に一新された。
京阪天満橋駅は、1910年(明治43年)の京阪本線開業時からの地上終着ターミナルで、天満橋交差点の東側にあったが、1963年(昭和38年)の淀屋橋まで延伸の際に同交差点の西側に移転・地下化された。
上の写真の右手・天満橋交差点北東角にある、大阪市バスの天満橋バスターミナル。
大阪駅前・あべの橋・なんばに次ぐ大阪市バス第4のターミナルで、かつて旧大阪市電の天満橋電停があった場所だ。
上の写真の場所から天満橋交差点を望む。ここまで天満橋筋と称していた南北道は、同交差点より南側は谷町筋と名前を変える。
改札口・コンコース
天満橋交差点北東角の、シティモール入り口にある京阪電車天満橋駅の入り口。
その京阪の駅の下に、地下鉄谷町線の天満橋駅がある。
谷町線・天満橋駅の開業は、京阪天満橋駅が地下化された1963年(昭和38年)から4年後の1967年(昭和42年)。東梅田ー谷町四丁目開通と同時に設置された。
移転前の京阪天満橋地上駅跡地に出来たOMMビル(大阪マーチャンダイズビル)への連絡通路がつながっている。
上の写真を右手に折れると、地下鉄天満橋駅への連絡通路となり、、
北改札にたどり着く。地下鉄天満橋駅は、天満橋交差点の南端から南に伸びる位置関係となっている。
その北改札を改札内より望む。大阪地下鉄の駅は、順にリニューアルしているようだ。
上の写真から南改札口方向を望む。当駅の利用客数は1日約9万人。
谷町線の駅では、天王寺・東梅田に次ぐ第3位の利用客数を誇り、京阪天満橋駅よりも約3万人多い。
時刻表
谷町線:天王寺・八尾南方面
谷町線は日中5分間隔の運行体系で、終点の八尾南行きと、天王寺から2つ先の文の里止まりの電車が交互に運行されている。
谷町線:東梅田・大日方面
反対側も同様に、終点の大日行きと、堺筋線・阪急線との乗換駅である天神橋筋六丁目(天六)の一つ先の都島行きが交互に運行されている。
乗り場
ホームは島式1面2線。利用客数が多いことと、地上を走る谷町筋の広い道幅の恩恵を受け、ホーム幅は広めだ。
谷町線仕様の駅票。ラインカラーの紫は、沿線に寺院が多いことから、高層の袈裟の色に由来しているらしい。
そして、この駅にもあった谷町線名物のホーム端の閉鎖空間。
現在は6両編成で運行されている谷町線だが、将来的な8両編成化を企図していたのだろうか。
1番線に、22系文の里行きが到着した。天王寺から2つ先止まりの区間運転だ。
2番線に、同じく22系の都島行きが到着。こちらは天神橋筋六丁目(天六)の一つ先止まりとなる。
1990年(平成2年)には、1日12万人近い利用客数を誇っていたが、ピークから3万人近く減少している。
1番線に、終点の八尾南まで向かう22系がやってきた。
反対側の2番線は、こちらも終点の大日まで向かう22系が到着。キタの中心・梅田(東梅田)まではここから2駅で行ける。
今度の1番線は、30000系の八尾南行き。2009年(平成21年)に約20年ぶりに投入された新型車両だ。