1970年(昭和45年)の大阪万博開催時に臨時営業された万国博中央口駅付近に、1990年(平成2年)に開業した大阪モノレール線・彩都線の高架駅で、2015年(平成27年)11月にオープンした日本最大級の大型複合施設・エキスポシティ(EXPOCITY)の最寄駅。
日本で唯一支線が分岐するモノレール駅として有名で、栄えある第1回近畿の駅百選にも認定されている。
エキスポシティ開業で新たな賑わいを見せているが、日本唯一の3線構造ホームと駅東側にある複雑な分岐に加え、空港ターミナルのような壮大感あふれるコンコース、更には大阪モノレール名物の開放的な眺望等、当駅自体が観光名所に匹敵する素晴らしい魅力を有している。
目次
外観・駅周辺
1990年(平成2年)の大阪モノレール開業と同時に設置された万博記念公園駅。言わずと知れた1970年(昭和45年)開催の大阪万博メイン会場のあった場所だ。
奥の方に見える駅南東側は、かつて関西有数の遊園地として2009年(平成21年)まで営業を行っていたエキスポランドのあった場所。
上の写真の場所から、東方向に進むと、開放感あふれる駅の改札口にたどり着く。
そこからさらに東に進むと、歩道からモノレールの姿を上から望むことが出来る絶景スポットが現れる。
上の写真の場所から、目を東に転じると、当駅から分岐する彩都線とのジャンクションが。
開放感あふれる風景と、モノレールの線路が見事にマッチした大阪モノレール名物の素晴らしい眺望が展開されている。
そこから、歩道を降りてくると、、、
万博公園の中心たる存在感を示す大案内板が堂々と出迎えてくれる。
そして、エキスポランド跡地には、日本最大級の大型複合施設・エキスポシティ(EXPOCITY)が、2015年(平成27年)11月に堂々オープンした。
かつて同遊園地の目玉の一つであった大観覧車も復活させるらしい。
今度は、そこから左方向に向かい、、
大阪万博会場跡地につくられた自然文化園への入り口ゲートを通って、歩道橋を渡ると、、、
頭上間近をモノレールが通過するダイナミックな光景が味わえる。
そして、その先の万博公園中央口(自然文化園)に君臨する「太陽の塔」。
大阪万博終了後に取り壊される予定だったが、撤去反対の署名運動により永久保存となり、現在でも万博公園のシンボルであり続けている。
言わずと知れた爆発する芸術家・岡本太郎の代表作となったこの塔のモデルとなったのは、実は氏が飼っていたカラスらしい。
上の写真の場所から、万博記念公園駅方向を望む。
間にある中国自動車道・中国吹田料金所付近には、万博開催時の期間限定で万国博中央駅が設置され、地下鉄御堂筋線が大阪梅田・千里中央方面より乗入れていた。
あれから20年を経て、千里中央から万博公園へのアクセスは、大阪モノレールによって復活を果たしたこととなる。
改札口・コンコース
改札口は中央に1か所。
当駅は全体が明るいオレンジ色で装飾されているが、、、
実は、2015年(平成27年)にエキスポシティ開業を前に「太陽の駅」との愛称が付けられ、それをモチーフとしたカラーリングに一新された。
大阪モノレール唯一の橋上駅舎である当駅は、コンコースの上部にホームがないためか、他の駅とは異なる開放的な空間が印象的だ。
その開放感は、まるで空港のターミナルビルを彷彿とさせるかのような、壮大なスケールを放っている。
その壮大なスケールに華を添える壮大な書が、コンコース東端に掲示されている。
大阪モノレール開業25周年を記念して行われた、梅花女子大学書道部による書道パフォーマンスの際の作品らしい。
時刻表
大阪モノレール線:千里中央・大阪空港方面
大阪モノレール本線・西行きの日中は門真市ー大阪空港間通しの運転が10分間隔で行われる。
ラッシュ時は、同系統に加えて当駅で接続している彩都線の電車も本線に乗り入れ、大阪モノレール最多の利用客数を誇る千里中央までの区間便が増発されている。
彩都線(国際文化公園都市線):彩都西方面
当駅より分岐し、大阪府茨木市と箕面市の市境周辺に開発された国際文化公園都市・彩都(さいと)に向かう路線。
本線開業1年後の1998年(平成10年)に当駅ー阪大病院前間が開通し、2007年(平成19年)に現在の終点・彩都西駅まで延伸された。
正式名称は「国際文化公園都市線」となっているが、駅での案内含め愛称である「彩都線」の名称が用いられている。
日中は当駅始発の20分間隔の運行だが、朝夕ラッシュ時は本数が倍増され、かつ本線の千里中央駅まで乗り入れ、利便性が図られている。
乗り場
【1番ホーム】大阪モノレール線:南茨木・門真市方面
ホームは、大阪モノレールの駅のみならず、日本のモノレール駅で唯一の2面3線構造。
大阪モノレールは、国内のモノレールで唯一支線を持つモノレール線となっている。
駅票。前述のとおり、正式名称である「国際文化公園都市線」ではなく、愛称である「彩都線」の表記がなされている。
駅南西側は車庫となっており、中線は車庫への入出庫用に設置されたものらしい。
1番ホームに到着した1000系の門真市行き。
その門真市行き電車の発車を、ホーム東端より望む。爽快な青空の開放感あふれる風景に、モノレールの姿がひときわ映える。
上の写真と同じ場所から、北東方向を望む。
旧・万国博中央口駅跡地は中国自動車道となっており、変わらず君臨し続ける太陽の塔が、時代の趨勢を見守っている。
【2・3番ホーム】彩都線:彩都西方面
ホーム端から東方向、南茨木・門真市方面を望む。
大阪モノレールは、日本で唯一支線を有するモノレールなので、このような複雑な分岐が見られるのも、日本ではここだけだ。
まっすぐに向かう本線を、途中から左に折れる彩都線の線路が挟みこむ形となっている。
その複雑な分岐を経て、彩都線からやってきた当駅止まりの1000系電車が中線に入線。
日中は、折り返し当駅始発の彩都西行きとなる。
その横顔。
4番ホームに到着した大阪空港行きとの並び。
日本で唯一ここでしか見られない3線構造のモノレール駅。
エキスポシティ開業により賑わいを見せている当駅だが、この駅自体が観光名所に匹敵する魅力を有している。
【4番ホーム】大阪モノレール線:千里中央・大阪空港方面
当駅の利用客数は、1日約7000人と統計上は少ないが、本線・彩都線間の乗り換え客に加え、エキスポシティ開業により乗降客の増加が見込まれる。
4番ホームの向こうには、もう1線駅構内に伸びているという、これまた鉄には萌え萌えする光景に出くわす。
そのホーム途中にある車止め。この線は何に使われているのだろうか。
4番のりばに、1000系の大阪空港行きがやってきた。
阪急が彩都地区の箕面市側に開発中の分譲地域・彩都ガーデンフロントの広告がラッピングされている。
彩都線からの乗り換え客、そして開業間もないエキスポシティからの乗客が多数乗り込んでいく。
えきログちゃんねる
壮観!迫力満点![大阪モノレール万博記念公園駅入線風景]1000系大阪空港行き201508
万博公園周辺の見晴しの良い最高の眺めと、彩都線と本線とのジャンクションを潜り抜けて入線する大阪モノレールの迫力満点の入線風景です。
[日本唯一支線が分岐するモノレール駅・万博記念公園駅]大阪モノレール線1000系大阪空港行き入線風景201511
本線は、内側線をまっすぐやってきて、4番ホームに入線します。
[日本唯一支線が分岐するモノレール駅・万博記念公園駅]大阪モノレール彩都線1000系入線風景201511
当駅止まりの彩都線は、左方向の外側線からやってきて、中線の2・3番ホームに入線します。
[日本唯一支線が分岐するモノレール駅・万博記念公園駅]大阪モノレール彩都線1000系彩都西行き発車風景201511
日本で唯一3線構造のモノレール駅から、日本で唯一の支線の分岐線を経て彩都線の外側線に入っていきます。
[日本唯一3線構造のモノレール駅・万博記念公園駅]大阪モノレール線1000系大阪空港行き発車風景201511