京都駅烏丸口に直結し、市内全域に縦横無尽に張り巡らせれた路線網の基点となる京都最大のバスターミナル。
旧市電の路線網をバスが引き継いだ京都では、2線しかない地下鉄の不便を補う形でバスの重要度が高い都市となっている。
ここから、市内全ての観光地までバス1本で乗り換えなしで行ける利便性は高く、外国人観光客も含め、多数の利用客でごった返している。
目次
外観
京都駅ビル烏丸小路広場から望む京都駅前バスターミナル。巨大な敷地から市内全域に乗客を運ぶバスがひっきりなしに発着する。
バスターミナルの東側にはタクシーの大ターミナルが控えている。右手が京都駅ビルの大建造物。
乗り場
市内全域に縦横無尽に路線網が張り巡らされているため、初めての人にはかなりややこしい。
烏丸口出てすぐのところには、立派な電子案内板が設置されているが、それでもこの路線網は初心者には無理やね。
【Aのりば】京都市バス[烏丸・河原町・千本通北行]:四条河原町・平安神宮・銀閣寺方面
Aのりばに入る5系統国際会館駅行き。
烏丸通から四条烏丸⇒四条河原町⇒三条京阪⇒平安神宮⇒銀閣寺を通って、京都市北部の地下鉄の終点のある岩倉の国際会館まで向かう路線。市内主要繁華街と観光地を網羅するドル箱路線だ。
Aのりばの停車中の17系統銀閣寺行き。河原町通をまっすぐ今出川通りまで北上し、そこから西に向きを変えて市北東部にある銀閣寺に向かう路線。
数字の青網掛けは均一区間料金路線。どこまで乗っても初乗りの230円。
この路線も、市バス屈指のドル箱路線だ。外国人の利用客も多い。
千本通りを北大路通りまで北上して、東山通を下って京都駅に戻ってくる循環路線の206系統。
オレンジ網掛けは旧市電の路線を引き継いだ循環路線を表しているらしく、市電の系統番号+200が附番されている。
料金は青路線と同じ均一区間料金。
乗り場の上にある電子案内板。外国人利用客のため、外国語対応となっている。
【Bのりば】京都市バス[堀川・西大路通北行]:水族館・二条城・金閣寺方面行き
Bのりばは、ほかの乗り場と違って比較的落ち着いている。
水族館シャトルはここから発車する。休みの日になると混雑するのだろう。
【Cのりば】京都バス・京阪バス:大原・比叡山・京都市西部方面行き/京都市バス[京都駅より南行]
京都バス17系統の大原行き。四条河原町・三条京阪・出町柳駅と主要ターミナルを通って、市北東部の三千院で有名な観光地大原まで向かう路線。
京都バスは京福電鉄が出自の京阪グループに属するバス会社だが、この路線は厳しい経営状況の中、高い利用率を誇っている模様。
同じく京都バスの73系統嵐山行き。嵐山へは市バスも路線を走らせている。
そして、これが51系統の比叡山・延暦寺行き。京都駅からバス1本で比叡山まで行けるのはすごい。
同じ京阪グループで京阪バスと同じ色の京阪京都交通のJR亀岡行き。七条通りをひたすら西に桂から国道9号線方面に向かう路線。
Cのりばからは市バスも発車しており、京都駅より南に向かう便が発車している。
【Dのりば】京都市バス[主要観光地行]:清水寺・祇園・銀閣寺・嵐山方面行き
Dのりばは、駅から出てすぐ横断歩道を渡る必要のない場所に並んでいるので、主に観光客用に主要観光地へ向かう路線を発着させており、もっとも人が多い。
100系統の急行清水寺・銀閣寺行き。東山通を北に上り、清水寺・祇園・平安神宮・銀閣寺と東側の主要観光地を網羅する路線。
京都市バスで最も営業係数が低い(=一番儲かっている)路線と言われている。
同じく東山通を北に北大路通りまで向かい、戻りは千本通りを下って京都駅に帰ってくる循環路線。
東山三条までは100系統と同じ路線を走る。
嵐山等西側の観光地へ向かうバスはその奥から発車している。
Dのりば全景。平日昼間なのに乗客の列が途絶えない。
【JRのりば】JRバス:高速バス/高雄・京北方面行き
京都駅からはJRバスが高速バスだけでなく路線バスを走らせているという、珍しい光景を目にすることが出来る。
このバスは京都市西北部の高雄からさらに北に向かって旧京北町方面に向かう長丁場路線。
狭隘路線なのか、小ぶりのバスが走る。
高速バスは八条口がメインとなるが、JRバスだけは高速バスも烏丸口から走らせている。
路線バス乗り場の奥の高速バス乗り場に、高速バスが入ってきた。