大阪府高槻市最東端の閑静な住宅街に位置する、阪急京都線の島式1面2線の高架駅で、「かんまき」と称する、関西に多数存在する難読駅の一つ。
準急のみ停車する簡素な作りの駅だが、東海道新幹線の線路が阪急の真横を通っており、防音壁で遮られない島式ホームから爆速で走る新幹線を楽しむことが出来る。
また、ホーム幅が狭い上に、前後の見通しが大変良いため、撮り鉄にとっては大興奮の撮影スポットに位置づけられる。
外観
1934年(昭和9年)に「上牧桜井ノ駅」駅として開業した上牧駅。その駅北側にある駅前ロータリーを望む。
高架ホームが地上から見え、7300系準急河原町行きの到着風景が望めた。
駅北西側から高架ホームを望む。
当駅属する阪急京都線を開通させたのは、実は阪急ではなく、ライバル京阪であったというのは、今となっては知る人ぞ知るトリビアである。
バスターミナル[阪急上牧駅停]
上牧駅の駅前ロータリーにあるバス停。
高槻市営バスが上牧の住宅街を循環して、国道171号線を経由して阪急高槻市駅からJR高槻駅南に向かう路線を走らせている。
これまで171号線の慢性渋滞から高槻からのバスは走っていなかったが、最近新設された。
そのバス停に高槻市営バスがやってきた。途中狭隘区間を通るためか、中型バスでの運行だ。
乗降待ち。ここで数分停車する。
本数は1時間に1本程度。
時間に余裕があれば、JR高槻まで乗り換えなしで行けるので便利かもしれない。
コンコース・改札口
改札は駅前ロータリー入ったところに1か所。
当初「上牧桜井ノ駅」駅として開業した当駅だが、1939年(昭和14年)に隣の現・水無瀬駅が「桜井ノ駅」駅として開業したのを機に、現駅名である「上牧」に改称されている。
1日約1万人が利用する当駅の券売機は、改札口の向かい側に2台存在する。
高架の乗り場に向かう通路は2か所ある。この通路と、改札を入ってすぐ右手(写真では左手)に曲がった階段にもう一つ。
この通路は、真ん中付近の車両の乗り場に向かう。
時刻表
京都線:大阪梅田方面
日中は10分に1本の準急。
高槻市から一つ東に向かった駅だが、高槻市止まりの電車が多いため、この駅から本数が激減する。
大阪方面は、次の高槻市か茨木市で後続の特急に乗り換えができる。
京都線:京都河原町方面
京都方面も準急が10分の1本。
但し、高槻市以東の準急は各駅に停車するので、実質は各駅のみが停車する駅の扱い。
準急は桂まで先着する。烏丸・河原町に急ぎたい場合は、桂で特急に乗り換える。
乗り場
ホームは島式1面2線。利用客が少ないためか、ホーム幅は狭い。
高槻市方面の先頭に改札につながる通路がある。
駅最南端から高槻市方面を望む。まっすぐに伸びている線路が気持ちいい。
左側は東海道新幹線の線路。防音壁がないため、爆速で走る新幹線の姿を拝むことが出来る。
その新幹線路線をN700系のぞみ号が爆速で通過。
新幹線が爆速で走る姿をこんなにはっきりと間近で見られるところは、全国広しと言えどもなかなか無いのではないだろうか。
実質各駅停車駅であることを反映してか、発車案内掲示板はない。
入線案内放送も簡素化されており、種別・行先の案内はない。
駅票。昔は感じだったが、今はひらがなになった。
今度はホーム北端から西側を望む。北摂の山の景色が美しい閑静な住宅街が拡がる。
ホーム最北端から京都方面を望む。京都方面も線路がまっすぐ綺麗に伸びており、線形の良さを表している。
800mしか離れていない次の水無瀬駅が肉眼で確認できる。
梅田方面ホームに入線する3300系準急梅田行き。祇園祭のヘッドマークを掲げている。
反対側京都方面ホームに入選した準急河原町行きも何と3300系。
今や京都線の最古参となった3300系を並んで見られるのはうれしい限りだ。
日中時間帯の上牧駅は、梅田方面と京都方面の電車がほぼ同時に到着する。
今度は5300系と8300系のコラボ。しかし、実は右側の8300系は後ろ2両が7300系の異色編成。証拠を見たい方は下の動画を見てください。
8300系のアップ。阪急に仮面ライダー革命をもたらした8000系シリーズも、もうデビューから四半世紀だ。
えきログちゃんねる[動画配信]
爆速で通過する9300系特急梅田行きを、爆風に手ブレを余儀なくされながら撮った矢先に、東海道新幹線のN700系がさらに爆速で通過する絵が撮れました。
この阪急と新幹線のコラボレーションが見られるのが、上牧駅の楽しいところ。
そのあと、京都方面に代走特急河原町行き1300系が、これまた爆速で駆け抜けていきました。
こんな狭いホームでも速度を全く落とさないところに、阪急の男気を感じたね。
大阪方面ホームに5300系が入線する傍ら、京都方面ホームに8300系が入線してきた。
上牧駅の案内放送は種別・行先の案内がない簡素なものだ。
上の動画で入線してきた8300系は、実は後ろ2両が7300系車両という異色編成であることが判明しました。