三条大橋東詰にある京阪三条駅に隣接し、京都市バス・京阪バス・京都バスが集結する、京都市内有数の規模を誇る大バスターミナル。
バス停の名称は、この付近が「三条通京阪前」と呼ばれていたことに由来するもの。
電車の駅は、鴨東線開業による京阪本線の出町柳延伸及び地下鉄東西線開業による京津三条駅廃止により、ターミナル機能が薄くなっているが、市内全域及び比叡山方面へのバスも発車し、17の乗り場を有する当バス停は、規模にふさわしいターミナル機能を保ち続けている。
目次
外観
鴨川沿いを南北に走る川端通りと、東西に走る三条通りが交差する三条大橋交差点。通称「三条通京阪前」。
バス停名および地下鉄東西線の駅名の由来となった通称だ。
その三条大橋交差点の北西角より京阪三条駅方面を望む。
そして、三条大橋交差点の西にある、鴨川にかかる三条大橋。京都らしい趣のある光景だ。
三条大橋交差点南東角の京津三条駅跡地にある商業施設「KYOUEN」。
2010年までの暫定営業の予定だったが、後継施設が見つからず、2015年現在の今でも営業を続けている。
このKYOUENの北側、三条通り沿いにある高山彦九郎像、通称「土下座像」。この方向にある京都御所を拝んでいる姿とのこと。
乗り場
三条京阪停は、四条河原町や四条烏丸と違って敷地に余裕があることもあり、乗り場数17という、京都市内有数のバスターミナル規模を有している。
【1~3番のりば】京都市バス:北野天満宮・金閣寺・北大路バスターミナル方面
京阪三条駅の南側、若松通沿いにある京都市バスの1~3番のりば。
四条河原町・四条京阪前からやってきたバスが、河原町三条から北上し、市内北部の金閣寺・北大路方面に向かう路線が発車する。
乗り場の南側から南に延びる大和大路通。四条から三条までの間は「縄手通り」と呼ばれており、京都の古い町並みが並ぶ。
右手に京阪三条駅の入り口も見えるが、利用が少なく、6時~22時までの間のみ営業している。
若松通側からバス停を望む。バスターミナルとしての余裕あるスペースが確保されている。
3番のりばに入線する市バス37系統の西賀茂車庫行き。
河原町通りをひたすら北上し、地下鉄北大路駅からさらに北上する路線。15分に1本の運行だ。
今度は2番のりばに市バスの59系統の山越行きがやってきた。
河原町今出川から西に進路を変え、金閣寺を経由して嵐山の奥にある山越に向かう。1時間に4~5本程度出ている。
川端通沿いにある15番のりばからは高速バスが発車する。停車中は関西空港行きリムジンバス。東京方面行きの夜行高速バスも出ている。
【4~6番のりば】京都市バス・京都バス:四条河原町・京都駅方面
三条通り南側にある4~6番のりばからは、四条河原町を経由して京都駅に向かうバスが発車している。
4番のりばにやってきた市バス5系統の京都駅前行き。四条河原町から四条烏丸を経由して京都駅に向かうドル箱路線。
四条通の歩道拡大に伴い、半分が四条烏丸を経由せず、五条通りを経由して京都駅に向かう経路に変更となった。
【7番のりば】京都市バス:平安神宮・銀閣寺・岩倉・金閣寺方面
三条通り北側からは、東山三条を経由して南北に向かう路線が発車。停車中は市バス5系統の岩倉操車場前行き。
東山三条から北上し、平安神宮・銀閣寺・修学院・国際会館駅方面に向かう、日中は10分間隔で運行されるドル箱路線。
次に7番のりばにやってきたのは市バス12系統の立命館大学行き。
東山三条から南に下って、祇園から西に四条河原町・四条烏丸から堀川通を北上する路線。15分に1本程度の運転。
【9~13番のりば】京阪バス:比叡山・山科・六地蔵・京都駅方面
京阪三条駅中央改札から上ってすぐのところにある川端通沿いの乗り場は、京阪バスの陣地となっている。
その9~13番のりばを三条大橋交差点より望む。
11番のりばに到着の京阪バス88B系統の京阪六地蔵行き。
河原町通りから五条通りを経由して山科から、地下鉄東西線と並行して醍醐・六地蔵方面に向かう路線。
経由地が異なる路線も合わせると、醍醐・六地蔵方面行きは、20分に1本程度運行されている。
12番のりばに向かう京都バス17系統の京都駅前行き。市内北東部の観光地大原からのロングラン路線だ。
10番のりばに比叡山方面に向かう56系統が停車中。1時間に1本程度の運行だ。
その比叡平行きが出発。1~3番のりばの前を通り抜けて、三条通りから東山通を北上して比叡山方面に向かう。
【14番のりば】京都バス:映画村・嵐山・大覚寺・岩倉方面
川端通の西側、鴨川沿いの14番のりばからは、京都バスの市内西部方面行きのバスが発車。
停車中は、64系統の二条城から映画村・嵐山・大覚寺を経由して清滝まで向かうロングラン路線。嵐山方面行きは30分に1本程度の運行だ。