京阪・叡電出町柳駅周辺に3か所(叡電口・川端通沿い・今出川通沿い)に点在しているバス停群。1989年の京阪出町柳駅開業を機に名称を統合。
市内碁盤の目を循環する路線だけでなく、山間部への路線も発着する市内北東部の交通の要所の一つとなっている。
目次
外観
出町柳駅叡電口。京阪電車と叡山電車の乗り換え口で、駅前広場に京都バスの山間部方面行きのバスターミナルがある。
同じ場所を鴨川デルタより望む。
上の写真から南方向を望むと、鴨川の分岐点が見える。ここが鴨川デルタと呼ばれる場所。手前の車どおりの多い橋は賀茂大橋。
鴨川デルタの北側には、右手にユネスコ世界遺産に指定された賀茂御祖神社、通称「下鴨神社」への入り口の鳥居が、左手には、国の史跡に指定された原生林「糺の森」がある。
東京ドームの実に3倍もの広さのある原生林である「糺の森」。京都駅からたったの5キロ程度でこの環境。京都は都会と自然が程よくマッチングしたバランスの取れたコンパクトな街だ。
乗り場
出町柳駅周辺のバス乗り場は、叡電口前のバスターミナルに加え、川端通沿いと今出川通り沿いに分散されている。
かつてはA・Bのりばを「賀茂大橋東詰」、C・Dのりばを「叡電前」と称していたが、1989年の京阪出町柳駅開業を機にバス停名称が統一された。
【A・Bのりば】京都市バス:四条河原町・京都駅・北野天満宮・銀閣寺方面
今出川通と川端通りが交差する賀茂大橋交差点。京阪電車出町柳駅の今出川口が近い。
駅の今出川口の人通りは少ないが、この通りの車通りはかなり多い。
賀茂大橋交差点から今出川通りを西方向に望む。賀茂大橋は鴨川デルタのすぐ南に架かっており、この橋を渡ると河原町通りに出る。
今度は東方向を望む。この通りを進むと、京都大学のある百万遍交差点を経由して銀閣寺に行ける。出町柳駅周辺は学生の街だ。
今出川通り沿いに市バスのA・B乗り場がある。京阪出町柳駅開業前は「賀茂大橋東詰」停と称していた。
通り南側のA乗り場が西行き方面(四条河原町・京都駅・北野天満宮)、北側のBのりばが東行き方面(銀閣寺・祇園)行き。
Bのりばに停車しているのが、203系統の銀閣寺から祇園を経由して四条通に向かう循環路線。
203系統は頻発しているので、またやってきた。
【C・Dのりば】京都市バス・京都バス:西賀茂車庫・大原・岩倉・四条河原町・京都駅方面
C・Dのりばは賀茂大橋北詰の川端通沿いにある。京阪線開業前は、「叡電前」と称していたバス停。
手前の川端通東側にあるのが南行きのDのりば(三条京阪・四条河原町・京都駅方面)。
奥の通西側にあるのが、北行きのCのりば(大原・岩倉・上賀茂神社方面)。
Dのりばを出発した市バス4系統の京都駅前行きが、賀茂大橋交差点を右折して今出川通りに入る。
同じくDのりばから発車したのは、今度は京都バス21系統の四条河原町行き。
四条河原町まで下った後、系統番号を変えて岩倉方面行きになる。
奥のCのりばの停車中の京都バス17系統。叡電の終点八瀬比叡山口からさらに北上して観光地で有名な大原まで向かう路線だ。
【Eのりば】京都バス:朽木・京産大・静原・広河原方面
出町柳駅叡電口前にある京都バスのターミナル。山間部方面行きのバスが発車する。立派なターミナルだが、本数は少ない。
京阪線開業前は、このバスターミナルだけが「出町柳駅前」を名乗っていた。
山間部を走る路線なので、奥に見えるような中型バスでの運行もある。京阪線開業前は、ここと三条京阪間のリレーバスが走っていたらしい。
そのバスターミナルから鴨川方面を望む。この橋がかかっているのは、鴨川デルタから分岐して北東方向に流れる高野川。