住吉大社駅の一つ北に位置する、南海本線の2面4線の高架駅。
2013年(平成25年)より無人化された駅構内には静寂感が漂うが、駅西側はその静寂とは裏腹に、活気あふれる住吉大社の門前商店街が形成されている。
一方、駅東側には並走する紀州街道上に阪堺東粉浜電停があり、レトロな阪堺電車の姿も味わうことが出来る。
往年のアイドル・河合奈保子の出身地としても有名で、見晴しの良い複々線を行き交う電車の姿も堪能できる魅力的な駅となっている。
外観・駅周辺
「すみよっさん」で親しまれる全国初詣ランキングトップ10の常連・住吉大社の一駅北に位置する粉浜駅。その西口を望む。
上の写真の場所から南方向を望むと、大阪の下町風情が体現された賑わいのある粉浜駅前商店街の入り口が見える。
上の写真を右手は、粉浜本通商店街(通称わいわいロード)がハの字型で伸びており、、、
粉浜駅前商店街と合流するという、珍しいアーケード構造が特徴となっている。共に1985年(昭和60年)に設立された活気あふれる商店街だ。
そして、上の写真の後ろを振り返った南側には、大正時代に発足し、約120もの商店が集まる歴史ある商店街・粉浜商店街が住吉大社駅まで伸びている。
粉浜駅の落ち着き感とは裏腹に、その駅前は大阪の下町風情が堪能できる、活気あふれた魅力的な空間となっている。
住吉大社駅側から見える粉浜商店街入り口。
粉浜は往年のアイドル・河合奈保子の出身地として有名だが、元々は「木浜」と呼ばれる海に面した土地であり、住吉大社の式年遷宮の際に木材を置く浜であったらしい。
商店街が集積する活気あふれる駅西側から、南海の高架下を潜ると、、、
今度は一転、落ち着いた雰囲気の駅東側に出る。
上の写真の場所から左手には、細い路地が伸びており、、、
紀州街道上にある、阪堺線の東粉浜電停に出る。
南海粉浜駅より6年早い1911年(明治44年)に開業した歴史ある電停で、レトロな阪堺電車の姿も楽しめる。
改札口・コンコース
改札口は2階に1か所。
駅前の活気とは裏腹に、1日の利用客数は4000人程度ということもあってか、2013年(平成25年)より無人駅となっている。
改札内コンコース。賑やかな駅前からは想像がつかない静寂感が漂っている。
時刻表
南海本線・空港線:なんば・和歌山市・関西空港方面
当駅は優等が一切止まらない駅で、なんばー和歌山市間通しの普通車が、日中15分間隔、ラッシュ時は10分間隔で運行されている。
乗り場
ホームは島式2面4線構造。当駅は住ノ江駅まで続く複々線区間内に位置している。
開業から長らく地上駅であったが、1980年(昭和55年)に高架化された。
当駅の開業は1917年(大正6年)。南海本線開通時の1885年(明治18年)当時も線路は存在したが駅は無く、その四半世紀後に駅が設置された。
和歌山市方面は内側線が急行線となっており、2番線側のホームは柵と鎖で閉鎖されている。
1番線ホームから駅北東方向を望む。下町風情のかなたに日本一高いビル・あべのハルカスが聳えているのが見える。
今度は駅東方向を望む。南海本線と並走する紀州街道上に、当駅より先に開業した阪堺東粉浜電停がある。
1番線に8000系の普通車・和歌山市行きが到着。短い4両編成での運転だ。
4両編成の普通車しか止まらないため、ホーム南側は柵で覆われ進入禁止となっている。
なんば方面は外側が急行線のため、乗り場は3番線となっている。従って、当駅には1・3番線しか存在しない。
その内側線の3番線に、7100系普通車なんば行きがやってきた。
高野線ホームしか存在しない萩ノ茶屋・今宮戎は通過となるため、「各駅停車」ではなく「普通車」と案内される。
ホーム端から南方向を望む。まっすぐ伸びる美しい複々線の先に、600mしか離れていない住吉大社駅の姿が肉眼で確認できる。
今度は住吉大社駅側から粉浜駅を望む。4番線以外はホームがカーブしているのがわかる。
えきログちゃんねる
[南海本線粉浜駅]隣の住吉大社駅からの発車がはっきりと見える7100系普通車なんば行き入線風景201601
当駅・住吉大社駅間の距離はわずか600mしかなく、肉眼ではっきりとわかります。
[南海住吉大社駅]7100系普通車なんば行き・隣の粉浜駅到着まで肉眼ではっきりとわかります201601