鳥居本駅[近江鉄道](滋賀県彦根市)~かつての宿場町の賑わいが嘘のようなレトロ感満載の静寂が魅力的な、栄えある第1回近畿の駅百選認定駅~

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近江鉄道発祥の地である彦根駅から一駅北に位置する、本線(彦根・多賀大社線)の島式1面2線の地上駅。

開業当時から存在するレトロ感満載の洋館駅舎は、何と阪急梅田駅JR大阪駅と並び、栄えある第1回近畿の駅百選にも選定されている。

かつて宿場町や大油槽所お膝元として栄えた賑わいが嘘のような、哀愁感漂う静寂が魅力的で、廃ホーム跡と至近を爆速で走行する東海道新幹線の光景も楽しめる見どころ満載の駅となっている。

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外観・駅周辺

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近江鉄道発祥の地である彦根駅から一駅北に位置する鳥居本駅。駅東側にあるレトロ感満載の立派な洋館駅舎を望む。

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駅のすぐ東側は、琵琶湖東岸から日本海に向かう北陸道を継承する幹線道路・国道8号上を車がひっきりなしに走っており、静寂漂う駅とのコントラストを形成している。

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今度は駅北側よりホーム全景を望む。この駅舎の特徴的な急斜面の腰折れ屋根は「マンサード」と呼ばれるものらしい。

ローカル線の雰囲気満載の哀愁感に、心を掻き立てられずにはいられない。

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そして、その鳥居本駅から今度は西側の路地に入ると、、、

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そこは、かつて中山道63番目の宿場町として栄えた鳥居本宿の街並みが拡がる。

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この道路わきに堂々と君臨する、鳥居本駅舎に負けず劣らずの立派な洋館。現在は人の気配が全くしないが、何に使われていたのだろうか。

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そして、その道路の突き当たりは旧・中山道となり、鳥居本宿の宿場が拡がっていた場所である。

江戸時代にはかなりの賑わいを見せ、現在でも旧宿場町の雰囲気は残っているが、喧騒感は消え、「強者どもが夢の跡」的な哀愁感が漂っている。

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上の写真の右奥には、鳥居本宿の本陣役を担った「本陣寺村家」の遺構が残されている。

本陣時代は計201帖もある大屋敷であったが、大名行列が廃止となった明治以降に大部分が売り払われ、昭和10年頃に、メンタームで有名な近江兄弟社の創業者・ヴォーリズ設計(近江八幡名誉市民)の和風洋館に再建されたものである。

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今度は旧中山道を南方向に望む。このまま真っ直ぐ6キロほど進むと、多賀大社最寄の旧宿場町であり、近江鉄道本線と多賀線との接続地点である高宮宿に繋がっている。

現在はかつての賑わいが嘘のような静寂が拡がり、ほとんど人気が感じられないが、往時は喧騒感激しい通りだったのだろう。

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改札口・コンコース

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当駅は1931年(昭和6年)に彦根米原間延伸に伴い開業したが、当初は設置予定がなく地元の請願駅として誕生した駅である。

かつて使用されていたストーブ用の煙突が、赤い瓦屋根と共にいい味わいを出している。

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しかし、この立派な洋館風駅舎は、阪急梅田駅JR大阪駅と並ぶ栄えある第1回近畿の駅百選に選ばれている。

掲示の記載のように、これが本当に当時の平均的な建築様式だとしたら、当時の日本はかなり高いレベルの鉄道文化が形成されていたのだろう。

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リニューアルや改築もそれはそれで良いのだが、このように開業当時のものを大事に使い続ける精神は、是非都会の駅でも実現してほしいものである。

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駅前道路の喧騒感とは裏腹に、2005年(平成17年)に無人化された駅舎内の空間は完全に時が止まったかのような静寂が漂う。

余計な装飾は一切必要なく、存在だけで濁り切った自分の心に癒しの空間をもたらしてくれる。これぞヴィンテージの魔力である。

時刻表

本線(彦根・多賀大社線):米原・彦根・八日市・多賀大社方面

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当駅は公式上は米原貴生川間の近江鉄道本線だが、2013年(平成25年)より米原ー高宮多賀大社前間に「彦根・多賀大社線」の愛称が設定された。

日中は米原貴生川方面行きが毎時1本ずつ運行されるが、朝夕ラッシュ時は高宮から多賀線に乗り入れる電車や、八日市から八日市線に乗り入れる電車も運行されている。

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乗り場

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乗り場は島式1面2線の構造。

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近江鉄道仕様の駅票。

かつては「近鉄(おうてつ・きんてつ)」と呼ばれていた時代もあったが、明らかに混同してしまうため、現在では「ガチャコン」の愛称で親しまれているらしい。

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ホーム端から南の彦根には、東海道新幹線の高架が見える。

奥にある上りホームへの分岐器の他に、手前にもう一つ存在する分岐器は一体何のためにあるのだろう。

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そんな疑念に駆られながら、上の写真の場所から少しホーム側に引いてみる。

レトロ感満載の駅舎とホームを繋ぐ構内踏切の間には、下りホーム用とは別の側線が伸びているではないか。

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さらにホーム側に引いてみる。駅舎もさることながら、ホームの待合室に漂う超レトロ感にも、誰もいないホームで一人興奮する私。

そして、長年放置され草に覆われた外側の側線は、、、

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さらに後方まで伸びており、、、

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何と、その先には明らかにホームであったと思われる形跡が現れる。事実ここは旧貨物ホームの後であり、この側線は貨物列車用の側線だったらしい。

駅横を走る国道8号との好アクセスを活かした、貨物取り扱いが行われていたようだ。

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そして、東海道新幹線の爆速風景が堪能できるのも、当駅の見どころの一つとなっている。

1時間に1本しか来ない近江鉄道を待つ間に、何本もの新幹線がけたたましく駆け抜けていく。

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さらに、駅西側に拡がる未開拓原野も、当駅の哀愁感の醸成に一役買っている。

今は未開拓原野となっているが、実はここにはかつて日本石油の米原油槽所が存在し、巨大が石油タンクが乱立する光景が展開されていた。

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そして、現在は撤去されているが、上りホームの外側にも側線が存在し、油槽所から彦根駅を経由して大阪市のJR桜島線・安治川口駅までタンク車による石油輸送が行われていたらしい。

そのため、当駅ー彦根駅間は近江鉄道に最後まで残った貨物列車運行区間であったが、油槽所閉鎖に伴い1988年(昭和63年)に同列車も廃止された。

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現在はかつての宿場町と油槽所の喧騒が嘘のような静寂が漂うホームに、旧西武101系を改造した100系「潮風号」米原行きがやってきた。

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当駅の利用客数は、1日約300人弱。

待合室のみで屋根が全くないホームが素晴らしい開放感を演出しているが、開業当時は賑わいを見せていたのだろうか。

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その米原行きが次の停車駅・フジテック駅に向けて出発した。その存在だけで癒される沿線風景である。

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ホーム北端からは、エレベータ製造会社・フジテックを象徴する世界一の高さを誇るエレベーター研究塔が、ホームから肉眼で確認することが出来る。

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そして、さきほどの100系潮風号が、米原駅から折り返し貴生川行きとしてやってきた。

歩いた方が早いくらいの余りにゆっくりとした速度で入線してくる様は、何でも早さを追求する現代社会への密かなアンチテーゼのようにも見える。

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