大阪キタの繁華街「梅田」の西側「阪神村」の南に位置する島式1面2線の地下駅で、大阪地下鉄四つ橋線の北側の終着駅。
混雑激しい御堂筋線の支線として誕生した四つ橋線だが、開業当時の技術では、周辺の軟弱地盤を深堀りすることが出来ず、先に開業していた阪神本線の地下道をくぐらせることが出来なかった。
そのため、「梅田」を称する駅群からは南に離れた場所に留まらざるを得なかった経緯がある。
新大阪・関西空港間の新アクセスルートとして、西梅田・十三連絡線構想があり、実現した暁には、阪神本線をくぐるために、現在の駅は移転か大深度化される模様である。
外観
JR大阪駅南西側に広がる阪神グループの商業施設が集まるいわゆる「阪神村」。このさらに奥の丸囲みの部分に西梅田駅がある。
梅田駅群をつなげる梅田地下街。阪神梅田駅西口をさらに西に進むと、、、
地下鉄四つ橋線の西梅田駅の北改札がようやく見えてくる。梅田駅群に最も近い北改札は降車専用だ。
ここからホームに沿って四つ橋筋沿いを南に進むと、乗車専用の中改札。
ホーム最南端には、JR北新地駅につながる東西通路がある
その東西通路から四つ橋筋地下を望む。ドージマ地下センターにつながる地下通路だ。
その付近にある南改札。南改札だけ乗降両方可能となっている。
改札口・コンコース
梅田駅群に最も近い北改札。混在回避のため、ここは降車専用となっている。
その北改札を改札内より。御堂筋線梅田駅、谷町線東梅田駅とは実質的に同駅扱いとなっており、改札を出てから30分以内に乗り換えれば加算運賃は適用されない。
乗車専用の中改札。地下鉄の梅田3駅(御堂筋線梅田・谷町線東梅田及び当駅)の中では、最も利用客が少ないものの、それでも1日10万人の利用客があるため、乗降で改札を分けているのだろう。
中改札の切符売場。
今度は乗降両方可能な南改札。
コンコースにある方面案内板。御堂筋線の支線部分である「なんば」までは強調されず、駅構内放送では「大国町方面住之江公園行き」と案内される。
時刻表
四つ橋線:大国町・住之江公園方面
ほぼ全列車が住之江公園ー西梅田の通し運転。朝夕ラッシュ時は、住之江公園の一つ手前で車庫のある北加賀屋止まりが設定されている。
平日昼間は10本/時の6両編成。
御堂筋線が15本/時の10両編成なので、輸送力は4割程度。御堂筋線の支線的扱いであることが伺える。
但し、御堂筋線に比べて線形が良いので、なんばまでの所要時間は四つ橋線の方が短いのはちょっとしたトリビア。
乗り場
ホームは島式1面2線のシンプルな構造。綺麗に改装されている。
駅票。四つ橋線のラインカラーは青。大動脈御堂筋線が「赤」であることに対する静脈の意味合いを持たせているらしい。
静脈なので、御堂筋線梅田駅と比べると静かな雰囲気が漂う。
車止め方向を望む。
頭端式ホームではないので、普通の島式ホームと変わらない。
このまま突き進むと、阪神本線の地下トンネルを貫通するが、当時の技術ではそこを深堀りして北に進むことが出来なかった。
昼間は1番線のみを使用している模様。
1番線に到着した折り返し23系住之江公園行き。四つ橋線の列車はすべてこの形式だ。
その横顔。まばらな乗客。なんばまでゆったり座って行きたい時は、すこぶる利用価値がある。