さくら夙川駅[JR西日本]（兵庫県西宮市）～「桜」と「女性」をイメージした明るくお洒落な雰囲気が魅力の、阪神間有数の景勝地・夙川東岸にある難読駅～

 

阪神間有数の景勝地として有名な夙川（しゅくがわ）の東岸に位置する、JR神戸線の島式１面２線の高架駅である難読駅。

駅下を走る県道拡張工事の附帯事業として、新駅建設に国の補助金が出ることに目を付けたJR側が西宮市に持ち掛け、2007年（平成19年）に開業。

駅員に女性のみが配置された全国でも珍しい駅で、駅西側を流れる桜の名所・夙川の情景と共に、女性らしい明るくお洒落な雰囲気が特徴の駅となっている。

外観・駅周辺

2007年（平成19年）に開業してまだ10年経たないJRさくら夙川（しゅくがわ）駅。駅真下を走る県道82号の先には、並走する阪急神戸線の高架が肉眼で確認できる。

 

 

そのさくら夙川駅の全景。「自然のうるおいを感じられる駅」をコンセプトとし、駅西側を流れる夙川の流れを波上の屋根で表現している。

 

 

これが、駅西側を流れる夙川。

全長約4kmにわたって整備された河川敷は、阪神間有数の景勝地として知られ、日本さくらの名所100選にも選定されている。

 

 

その夙川の河川敷からは、JRさくら夙川駅西側の様子を垣間見ることが出来る。

 

 

その鉄橋を渡る223系新快速。夙川の美しい情景に、綺麗な電車が一層映える。ここから南に約500ｍのところに阪神香露園駅がある。

 

 

今度は上の写真の場所から北東方向を望むと、関西を代表する高級住宅街として知られる西宮七園の眺望が開ける。

 

 

そこから北に300ｍほど進むと、、、

 

 

阪急神戸線の夙川駅にたどり着く。長らく特急通過駅であったが、JRさくら夙川駅開業直前の2006年（平成18年）より、競合対策として特急を停車させるようになった。

 

改札口・コンコース

改札は南側に１か所。

 

 

駅周辺の名物である桜をモチーフとしたお洒落な内装となっている。

 

 

当駅は駅員に女性のみを配置している数少ない駅で、開業当初の駅員の制服は、当駅オリジナルのものを使用していたらしい。

駅構内は、女性らしい明るくお洒落な雰囲気となっており、接客対応も含め、評判は上々らしい。

 

時刻表

JR神戸線：三ノ宮・姫路方面

当駅は普通電車のみが日中毎時８本停車し、原則西明石行きだが、昼間時間帯は半分が須磨止まりとなる。

次の芦屋駅で快速・新快速電車との乗り換えが可能だ。

 

JR神戸線：尼崎・大阪・北新地方面

反対の東行きも原則毎時８本の運行で、半分が尼崎からJR東西線を経由して学研都市線に入る電車となっている。

尼崎駅でJR宝塚線方面からの普通電車と接続を行っており、大阪駅へは毎時８本体制が確保されている。

線形が良いため、普通でも大阪（梅田）まで17分で到着し、夙川駅からの阪急特急よりも１分しか劣後しない。

 

乗り場

ホームは、複々線の内側のみに設置された島式１面２線の構造。

 

 

当初は「JR夙川駅」となる予定であったが、当駅周辺の名物となっている「桜」を因むべく、開業直前に現駅名に改訂された。

 

 

JR神戸線含む東海道本線の複々線区間は、線形の良い開放的な眺望が見どころに一つ。

当駅東側もその例に漏れず、まっすぐな眺望が開けており、写真ではわかりにくいが、1.5ｋｍ離れた隣の西宮駅もうっすらと肉眼で確認できる。

 

そのまっすぐな複々線の外側線を爆速して大阪方面に向かう223系新快速。

この抜群の線形を大人げなくフル活用しているJRは、私鉄王国と言われている関西において着実にその地位を向上させている。

 

今度は、反対側の外側線を通過する陰陽連絡のディーゼル特急スーパーはくと号・HOT7000系。電車に負けず劣らずの爆速走行を展開している。

 

 

ホームから眺める駅北側に拡がる、西宮・芦屋の高級住宅街。山の迫る地形が、その高級感をさらに引き立てている。

 

 

その島式ホームの１番線に、207系普通西明石行きが到着した。

 

 

西側に行くに連れてホーム幅は狭くなっている。

 

 

当駅の利用客数は１日約15000人。競合となる阪急夙川駅の半分程度だが、もう一つの競合である阪神香露園駅からは着実に利用客奪取に成功しているようだ。

 

 

ホームは８両対応となっているが、普通しか停車しかしない当駅は最大７両編成の電車しか停車せず、ホーム幅が狭隘となる西端には電車は停まらない。

 

 

ちなみに当駅は昨今よく見かける請願駅ではなく、駅下を走る県道82号の拡張工事に伴う附帯事業として、新駅建設に国の補助金をが出ることに目をつけたJR側が西宮市に持ち掛けたものらしい。

 

 

今度の１番のりばの普通電車は207系の須磨行き。

民営化後、国鉄時代からの遺産である線形抜群の複々線を容赦なくフル活用していくJR西日本の攻勢は、サービス向上の側面もあるが、競合との共存を捨ててでも、収益を最大化させないといけないという、株式会社としての側面もあるのだろう。

 

 

朝ラッシュ時以外の快速電車は内側線を通るため、狭いホームでも爆速で通過していく。

 

 

ホーム端から西側の芦屋・三ノ宮方面を望む。ここから線路はやや南にカーブしている。

 

えきログちゃんねる

[JRさくら夙川駅]爆速通過の共演・特急スーパーはくと＆225系快速電車201601

１番のりば快速通過案内放送
⇒外側線を爆速で通過するHOT7000系特急スーパーはくと号
⇒１番のりばを爆速で通過する225系快速電車
⇒２番のりばをのんびりと発車する321系普通高槻行き

 

[見晴し抜群・JRさくら夙川駅]普通高槻行き接近放送中に外側線を爆速通過する新快速201601

 

[JRさくら夙川駅の日常]223系新快速爆速通過＆207系普通四条畷行き入線201601