千里線の終点・北千里駅の一駅南に位置し、同線内では最も新しい1973年(昭和48年)開業の相対式2面2線の地上駅で、大阪モノレール線との乗換駅。
1970年(昭和45年)の大阪万博開催時に期間限定営業された、当駅より約1キロ北にある「万国博西口駅」を前身とする。
1990年(平成2年)には新規開業した大阪モノレールとの接続駅となり、大阪市内のみならず、モノレールを介してニュータウンの中心・千里中央や、エキスポシティ開業で賑わう万博記念公園へも直接アクセスが可能な利便性の高い駅となっている。
外観・駅周辺
阪急千里線内では最も新しい、1973年(昭和48年)に開業した山田駅。その西口駅前広場を望む。
当駅の前身は、1970年(昭和45年)の大阪万博開催時に、約10か月間臨時営業を行った「万国博西口」駅。
上の写真の場所から北西方向を望む。
当駅西を走る千里けやき通りを北に約800m、奥に見える大阪モノレールの高架をくぐった先のところに、その万国博西口駅は存在した。
駅北側では、1990年(平成2年)に開業した大阪モノレール山田駅の下を、阪急千里線の線路がくぐる。
その大阪モノレール・山田駅のホーム東端から東方向を望むと、大阪万博のシンボルであった「太陽の塔」が肉眼ではっきりと確認できる。
万博開催時、万国博西口駅からは「万博モノレール」が会場となる中央口(現・万博記念公園駅付近)までのアクセスを担っていたらしい。
改札口・コンコース
その万国博西口駅廃止から3年後、この山田駅は開業した。改札口はホーム北千里寄り付近にある。
メインとなるのは、バスターミナルのある西口改札。
かつては地下連絡通路にあったが、西口に隣接して複合商業施設・デュー阪急山田が建設されたため、2002年(平成14年)に駅舎の改築工事が行われた。
当駅の利用客数は、1日約23000人。淡路を除く千里線内では、関大前・北千里に次いで利用客の多い駅となっている。
梅田・大阪市内の他、大阪モノレールを利用して千里中央やエキスポシティ開業で賑わう万博記念公園へも直接アクセスが可能な、利便性の高い駅となっている。
その西口からは、大阪モノレール山田駅への連絡通路が伸びている。
その連絡通路にある万博公園の案内図。旧・万国博西口駅は写真の丸で囲んだ場所にあったらしい。
現在は、大阪モノレールに乗り換えて一駅東に向かえば、万博記念公園・中央口に行ける。
その連絡通路からは、阪急山田駅のホームを見ることが出来る。
時刻表
千里線:大阪梅田・天下茶屋・北千里方面
千里線の運行体系は、各駅停車のみ日中10分間隔での運行となっている。
大阪方面行きは、淡路から京都線に入って梅田に向かう電車と、天六から地下鉄堺筋線に入って天下茶屋に向かう電車が交互に運行されている。
乗り場
ホームは相対式2面2線のシンプルな構造。
各駅停車のみで行先パターンが少ない千里線では、古いタイプの発車案内板がまだ残っている。
駅票。次駅の終点・北千里へは、ここから約2キロほどの距離だ。
ホーム南端から淡路・天六方面を望む。ここから西側を走る千里けやき通りに沿って、線路は西にカーブし、南千里駅手前でトンネルに入る。
大阪方面行きホーム北端にある東改札口。
そこから見える西改札口もホームに直結しており、乗降が容易なコンパクトな設計となっている。
その西改札に接近。当駅にはホーム号線が存在しないようだ。
両ホームは地下連絡通路で結ばれている。
かつてこの場所に改札口があった名残が、天井まで届いていない壁に見て取れる。
地下鉄堺筋線から乗り入れてきた大阪市交車両66系が、北千里行きとしてやってきた。
次の北千里行きは、大阪梅田からやってきた8300系だ。
今度は代わって大阪方面行きホームには、堺筋線乗入れ用に製造された3300系が、天下茶屋行きとして入線。
独特の走行音が魅力的なベテラン戦士だ。
次は、淡路から京都線に入って梅田に向かう5300系。
ホーム端から北方向を望む。左奥にある複合商業施設・デュー阪急山田の奥に、大阪モノレール山田駅の高架駅が見える。
えきログちゃんねる
[阪急千里線山田駅入線発車風景]大阪市交66系北千里行き201511
[阪急千里線山田駅入線発車風景]5300系普通大阪梅田行き201511